ふくしまこどもクリニック
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☆痛くないインフルエンザワクチン現る

 今シーズン、「痛くないインフルエンザワクチン」が登場します(医学的情報については、当HP「ふくこど新聞」をご一読ください)。
 先シーズンも、個別輸入ワクチンとして一部の医療機関では接種されていましたが、日本国内での承認を受け、9月末に国内販売が始まる予定です。

 夢のようなお話ですが、本当です。対象年齢は2歳以上19歳未満の方で、1回の投与で終了です。
 接種時は、少し上を向いていただいて、専用の注射器みたいなもの(シリンジ)の先を鼻の中に少しだけ挿入して、ピッ、と噴霧します。これを左右両方の鼻に行い、終了です。

                       

 

 どう考えても痛くはありません。
 接種の後、はなをすする必要はありませんし、はなをフンフンしてもくしゃみをしても接種効果に影響はありません。また、はなを経由して飲み込んだとしてもからだに影響はありません。アレルギー性鼻炎で洟がある、という方にも適応があります。

 これは素晴らしい!・・・と思うのはオトナの論理で、小児科領域では、この「点鼻接種」が最大の難所です。
 ただでさえ昨今の新型コロナや従来のインフルエンザのおかげで鼻を手で抑えながら診察室に入室されるお子さまが発生している中、この情報を耳にした瞬間の小児科診療スタッフの顔を皆さまにお見せしたかったところです。ご案内いただいた製薬会社の方のドヤ顔と、スタッフの半泣き顔のコントラストが印象的でした。

 しかし、ご安心ください。来るべき接種開始に向け、看護スタッフはParisオリンピックの影響もあり、以前にも増して日々の筋トレに励んでおり、必ずや接種を成功させるべく、自信を持ち悲壮な覚悟で取り組んでおります。

 当院では、従来の接種方法と今シーズン導入の点鼻接種を併用する予定です。新法については、製造流通の関係で入手数が限定される可能性があるようです。接種詳細については、決定次第お知らせいたします。

 今年も既にインフルエンザが発生していますので、普段のマスク/手洗いを頑張り、流行シーズンに向けてのワクチン接種をすすめましょう。

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