2024/01/01
2024年1月から、腎臓専門外来を開設しています。
担当医は、近畿大学小児科学教室前主任教授 竹村 司(たけむら つかさ)医師、毎月第二水曜日の診察です。受診についての詳細は、お電話でお問合せください。
竹村医師は日本でも有数の腎臓専門家であり、その人柄も相まって、各地から来院された患者さまで外来診察がいつまでも終わらない!という状況ですが、ご縁をいただき当院での外来をお願いできることになりました(→当HP「院長の玉手箱」参照: https://www.fukukodo.jp/blog/67 )。
✓「夜尿症」は、「5歳以上」で「月に1回以上」のおねしょが「3か月以上」続くもの。おねしょに悩まされている方は案外(?)多く、小学校1年生で10%程度。早期に治療介入するほど治りが早いといわれています。
✓「慢性腎炎」と診断される小・中学生の、約70~80%は学校検尿で発見されます。小・中学生の「慢性腎炎」の頻度は0.05%程度と考えられており、少し難しい話になりますが、小児期「慢性腎炎」の大部分が「IgA腎症」という腎炎で、この病気は腎機能の保存には早期の治療開始が大切とされています。また、学校検尿で小児の糖尿病が発見されることもあります。
腎臓は、からだの老廃物をろ過する臓器であり、血圧コントロールや、実は血液の産生にもかかわっている「肝腎要(かなめ)の」大切な臓器。一生元気で働いてもらいたいものです。
おねしょが気になる方、学校検尿で何らかの異常を指摘されたことがある方、ご家族に腎臓のご病気をお持ちの方がいらっしゃってご心配な方、なんだかお子さまのおしっこが気になる方、ご遠慮なくご相談ください。
竹村医師が、細い目で、口調とは全く違う細やかな鋭い観察で、将来に影響する芽を見逃しません。